雑誌がアンケートの無許可使用でエチオピアから論文を回収

公衆衛生ジャーナルは、知的財産を積極的に保護することで知られる米国の研究者が開発したアンケートを無許可で使用したエチオピアの研究を撤回した。

今回はその必要はなかった。同誌の発行者は著作権侵害そのものを報告した、PLOS出版倫理の編集長レニー・ホック氏は撤回ウォッチに次のように語った。

PLOS Global Public Health は、著者らが MMAS-8 スケールを使用するライセンスを持っておらず、MMAS-8 データは論文の結論を裏付けるために不可欠であるため、論文の撤回を決定しました。 この決定は、PLOS のライセンスおよび著作権ポリシーおよび COPE 撤回ガイドラインによってサポートされています。

この研究では、自宅に血糖計を持っている糖尿病患者は、処方されたとおりに薬を服用する可能性が高いことがわかりました。 クラリベイトの Web of Science によると、この論文は昨年出版されて以来 3 回引用されており、そのうちの 1 回は同じグループによる PLOS ONE の論文によるものです。

この研究で使用されたモリスキー服薬遵守尺度（MMAS）-8 調査は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校のドナルド・モリスキーによる 2008 年の出版物で初めて説明されました。 それ以来、モリスキーはアンケートを利用して数百人の研究者に高額な支払いを要求し、支払いができない一部の研究者は研究を撤回させた、と我々がサイエンス誌と提携して2017年に報じた。

モリスキーは 2018 年に MMAS-8 スケールの著作権を登録し、翌年商標登録しました。 ドナルド・モリスキーのマネージング・パートナーであるフィリップ・モリスキーは次のように語った。

問題の記事についてはよく知りません。 著作権が修正されると、オリジナルの著作物には自動的に著作権が存在しますが、著作権所有者は保護を強化する措置を講じることができます。

同氏は、こうした措置が公衆衛生研究、特に貧しい国々に与える可能性のある萎縮効果についてはコメントしなかった。 しかしホックはこう言いました。

オープンアクセス出版社として、ライセンス料やその他の制限が MMAS-8 などのリソースの利用に障壁を生み出し、それによって研究コミュニティ内に不公平が生じ、研究の進歩が妨げられる可能性があることを残念に思います。 ただし、PLOS で公開される作品は、該当するすべての倫理的および法的要件を満たしている必要があり、著者がサードパーティのリソースの使用に必要な許可またはライセンスを持っていない場合は、必要に応じて編集措置を講じます。

ホック氏はこう付け加えた。

研究者が該当するライセンス要件を認識していない場合、この種の問題は正直な間違いによって発生する可能性があることに注意してください。

論文の責任著者も第二著者もコメントの要請に応じなかった。

同誌は、「2019年エチオピア総合病院における2型糖尿病患者の服薬アドヒアランスとその関連要因：施設ベースの横断研究」と題した研究の5月10日の撤回通知で、質問票の使用許可に関する問題は次のように述べている。著者らとの議論では解決できず、次のように付け加えた。

この事件における懸念の性質を考慮して、論文の内容は撤回時にジャーナルのウェブサイトから削除されました。

著者らは撤回決定について返答しなかったか、コメントすることもできなかった。

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